大切な人との死別は、人生の中でもっとも大きなストレスであり、

深い悲しみと苦しみをもたらします。

　『愛する人の死』を現実のものとして受け入れるのは、とても難しい“仕事”です。

このつらい現実を受け入れるには、「きちんと悲しむ」ことです。

　あなたは悲しみを抑えたり、元気があるように無理にふるまうのではなく、

悲しい時には思う存分涙を流し、怒りなどの激しい感情も抑え込んだりしないで、

あなた自身の言葉でどうぞ表現なさってください。

　遺されたあなたは、グリーフワーク（喪の仕事）といわれる、

つらく悲しい作業を行いながら、

時間と共に、少しずつ、少しずつ、

愛する人がこの世にいない≪新しい人生≫を歩みだすことができていきます。

　このグリーフワークの過程には、

眠れなくなったり、体調を大きく崩したり、気持ちが激しく落ち込んだり、

世の中の出来事に無関心になったり・・・、

あなたが今まで経験したことのない心と体の状態になるかもしれません。

でもこれも、愛する人を亡くしたのですから、ごくごく自然なできごとです。

どうぞ、ご安心なさってください。

　あなたの深い悲しみは、あなたが亡くなった方を愛しているからこそです。

そして、その愛は『死』によって途絶えたり、消え去ったりはしません。

あなたと亡くなった人との関係は、今も、そしてこれからも、

ずっとずっと、あなたの人生の中で生き続けていくと思います。

　『愛』は『死』に打ち勝つと、私は強く信じています。

臨床心理士・公認心理師

近　藤　浩　子

愛知県名古屋市昭和区

Tel　090-3909-4515

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